カクセイ彼女
このカクセイ彼女に掲載されている「君はメイドでしかない」という漫画を読んだ感想です。ここ最近私が見た成年漫画で、特に印象に残っているものは、たけのこ星人先生の、君はメイドでしかないという漫画です。
この漫画の良いところは、エロ漫画でありながら、ストーリーに妙なインパクトがあるところです。話のあらすじは、借金を抱えて性的なメイドになったヒロインと、その子が好きな金持ちとの坊ちゃまとの物語なのですが、この物語が、どこかもの悲しいのです。
坊ちゃまは鬼畜なので、金持ち特権を生かして、ヒロインのメイドを犯しまくります。それだけだとただの鬼畜エロ漫画なのですが、坊ちゃまはメイドの希乃美のことが(どこかひんまがってますが)好きなので、徹底的に管理して、守り続けます。変な虫がつきそうになったら、金持ち特権で即撃墜です。そんな坊ちゃまをメイドは笑顔で迎えながら、エロの相手もします。と、歪んでいる純愛関係みたいなものが成立しているのか、そう思った瞬間、実はメイドは幼馴染のイケメンが好きな事が発覚します。
これに激怒した坊ちゃまは、エロと薬、鬼畜の限りを尽くして、ヒロインの心をへしおろうとします。しかし、ヒロインの心がなかなか折れないので、ついに坊ちゃまは最終手段に出ます。それは、ヒロインが好意を寄せているイケメンを逆レイプしてこいというものでした。それを聞いてヒロインは、初めて笑顔の仮面を脱ぎ捨てて、感情のこもった顔で坊ちゃまを見るのです。そう、文字通りゴミを見る目で、それを見た坊ちゃまは、心がへし折れて、全面降伏してしまいます。
お前の家の借金は全部払ってやるから、家から出て行けと、何ならイケメンに全て話して、希乃美は何も悪いことをしてないと証明してもいいし、奴に殴られてもいいと、だから、あいつのもとにいってこいと、彼は、そういうのです。
それでこの物語は終わるのですが、何度見ても、この坊ちゃまのキャラクター性にはどこか心惹かれるものがあります。鬼畜としては3流ですし、善人としては失格ですが、そのかわり、彼には人間らしさがあります。昔から好きだった子が、たまたま権力を使えば手を出せる位置に来たから、つい、使ってしまった、はっきりいってクズの行いですが、だからこそ、人間らしくて好ましいです。
彼が一流の鬼畜であったら、ヒロインからゴミを見る目で見られてもまったく動じなかったでしょうか、鬼畜としては三流だったから、(つまり人情味があったから)心がへし折れてしまったのです。私は、坊ちゃまのそういうところに、グッときました。なので、この漫画は、エロだけでなくストーリー的にも読ませる本だと思います。
人気の漫画家 たけのこ星人 が描く、エロ漫画『カクセイ彼女』を立ち読みしてダウンロードしよう!